ponta亭訪問記

2/1  ponta亭訪問

今年は積極的にオフ会やってます。今後はポータブルオーディオ関係の方で2/11のHP祭にてオフ会、翌日にも秋葉原で別の方と予定があります。

今日の記事は2/1に行われたponta亭訪問記となります。

全体の構成としてはトラポPCの電源分離構成に拘りが感じられます。roonはグラボの電源を専用に分離するのが効果的とのこと。kanataさんのシステムはもっと電源の数が多くて複雑だった印象があります。

トラポPCから先の構成はSMSL D400EX→ Violectric V550 Pro →AUDEZE LCD-5となっています。

例によって私はE3とD8000、そして試聴用もとい布教用音源(LN)を持ち込みました。

タイムスケジュール

13時スタートでpontaさんからシステムの紹介

~14:30 pontaさんのリファレンス音源の試聴

~15:30 私からLN布教のお時間です(途中からD8000投入)

teatime(10分)

~16:50 E3投入してお互いに試聴し合うフリータイム

17:00 にて終了。ありがとうございました。

pontaさんシステム全体の印象

若干背景色は青に寄りますが、高い基礎性能を確保しつつ「音源なりの自在性」や追従性の良さを感じます。特に、乾いた音源をその通りに鳴らすということは私のシステムでは全く出来ていない要素なので逆に新鮮でもありました。NimbusではなくVioelectricのアンプを選択されたことも納得です。Nimbusの方がある種のハイエンドオーディオ的な聴き心地の良い、ほんのり薄化粧が乗ります。私もついついこういう方向を選びがちですが、乾いた音源をその通りに鳴らしたい場合は意図しない潤いが付加されることにもなります。よって「録音への忠実性」を求める場合はVioelectricで良いことになります。

LCD-5について

AUDEZEはLCD-3の印象が良かったのですが、それ以降は4と5の試聴は今まで一度もしていませんでした。特にLCD-5になってから方向性が変わったという情報がありましたが、聴いてみると確かに従来の同社の音とはかなり印象が違います。よく言えば個性が薄れて普通のバランスのヘッドホンに変貌しています。LCD-3までは明らかにハイ落ちしつつも分厚い低音と濃厚な密度、暖色系の音色でした。

若干気になるのは高域を伸ばそうとして突っ張る帯域があります。低域側の見通しや分離は良いのですが、高域が突っ張った時に空間の一部が不明瞭になるので惜しいなと思います。D8000はここで無理をしないでロールオフさせるので不満が出にくいタイプですが、LCD-3のような明らかにハイ落ちしている帯域バランスではありません。

過去の試聴経験から、高域を伸ばしつつ破綻が出ないという意味ではUTOPIA SGは優秀だなと感じます。基礎性能もやはり一段階抜けてます。

「足元」が非常に敏感で追従性が高い

pontaさんシステムで印象的なのが多種多様な木材インシュレータで、この配合が音の響きに影響を与えています。いかにも太い丸太が支配的に見えますが、写真ではテーブルの下に隠れているkojoの電源タップにもキューブ状のインシュレータが敷かれています。サイズは小さめなのですがこの木材を変更された時の音の変化が想像以上で驚きました。。。件の「LCD-5の高域が突っ張る」感じが4割ほど緩和されていました。

編集後記

振り返って私の普段聴いている音は、そのように仕向けてセッティングしたので当たり前なのですが「乾いた音が出ない」のです。どんな音源でも色と潤いが付加されて聴き心地の良い脚色が乗ります。その役割の大部分はCHORD QUTESTとKimber Selectを中心とするケーブル類が担っています。そこが私のスイートスポットなのですが、常日頃からこの音ばかり聴いていると音源本来の温度感であったり、ニュートラルな質感というのを見失うこともあり得るなと思いました。なのでpontaさんシステムのような音を定期的にインプットしておくことは重要で、その差を認識しつつ自分の方向性を追求するということになります。

また機会があればお伺いさせて頂きます。ありがとうございました。