それでもやっぱり、自分の音も好き

今回の記事の位置付けとしては、3回に分けた「kanata亭訪問記」の編集後記に近いものとなります。

帰宅してから自分の音を聴いて、素直にこう思えるようになったということが一番の進歩だと感じました。正直に言ってオフ会に向けて家を出る直前は「帰ってきてこれが聴けない耳になってたらどうしよう・・・」みたいな不安がありました。

実際にオフ会でkanataさんのリファレンスシステムを聴かせて頂くと、これほどのハイエンドでなおかつ細部まで拘り、隙のない構成であっても最後の最後で「自分にとって違和感がないか」が一番大事なことであると理解出来たのは大きな収穫でした。そしてその判断はもちろん個人によって変わります。kanataさんのリファレンスはMPD-8ですが、私はMSBの方が自分により合っていると感じたというように。そしてMSBほどの自然体ではなく、色付けと演出が施されている私のシステムも自分にとっては違和感がなく「これが私にとってのリファレンス」なのです。

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MPS-5の特性ですが、想像以上に悪く見えます。しかしMPD-8の実際の出音は、特性が悪いという印象は全く無かったです。上位機なのでこれよりも多少良い可能性はありますが、ASR的な諸特性は本当に限られた一部の領域にしか相関性が見出せないという結論で問題ないでしょう。むしろ先入観を植え付けられてしまうだけなので、人によっては見ない方が良いのかもしれません。私なんかは特にそのタイプだと思います。