ノーファインダー撮影が当たり前の私

Nikon Z5以前に所有したカメラは全てファインダー非搭載モデル

私がフルサイズを手にする前に使っていた、マイクロフォーサーズ機「LUMIX GF9」

そしてAPS-Cの「RICOH GRIIIX」は、どちらもファインダーを搭載しないコンパクトモデルでした。なので私にとっては「カメラ上部の小さな出窓」を覗いて撮影するというスタイルは馴染みがなかったのです。

さて、満を持してNikon Z5を購入し「電子ビューファインダー」を初めて覗いてみた視界は確かにクリアでした。背面モニターよりEVFの方が3倍のドット数なので、流石に高精細。

なのですが・・・私は今も撮影結果の「確認」以外では、ほぼEVFを使っていません。

背面モニターが強い太陽光によって反射する環境で、稀に出番があるくらいですね。

チルト式モニターを引き出して、立ったまま撮影する

これが私の基本的な撮影スタイルです。そもそも顔の前までカメラを構えることがほとんどない。胸や腹、腰あたりの位置にセットし、引き出した上向きのモニターを見下ろす形で構図を決めます。特に低い位置で構える場合は、モニターを限界まで上向きにすることも頻繁にあります。体に近づけすぎると衣服でモニターが遮られて消灯しEVFに自動切換えされるのが気になる時は、ファインダー左側面にモニターモード切替ボタンがあるので「モニターのみ」に設定するとEVFがOFFになります。撮影結果をファインダーで見たい場合は「自動切換え」に戻す。

有名な撮影スポットに行くと、周りにちゃんとしたミラーレスなり一眼レフカメラを構えてる人が結構いて、その中に紛れてた方が気分的に楽なので私はそういう場所で撮っているタイプなのですが、周囲を観察してるとほぼ9割方ファインダーを覗いて上から見下ろす感じで撮っていますね。

私のような撮り方をしている人は、まず見かけたことがない。

構図の自由度と疲労の軽減を目指したら、自然とこうなった

最短撮影距離の短い広角レンズや、マクロで花弁を画面いっぱいに撮りたいなら上から見下ろす構図でも良いと思います。しかし私は85mmの中望遠なので、画面の上半分は背景ボケとして利用したい。するとカメラを構える位置は花に対して垂直、場合によっては少し下から見上げる構図もあります。基本的に花は人間の背丈より低いものが多いのだから、先述のように「胸や腹、腰あたりの位置にセット」することになるわけです。

もちろん中腰とか、しゃがんだ姿勢を撮ればファインダーを覗ける場面もありますけど、日に100枚200枚撮るその度に腰を屈めるのは疲れてしまうので😅

(首を下に向けるのが辛いことは稀にありますが)

マニュアルフォーカスにて開放側で撮る際に、腰を落としてピントを合わせに行くと上体が前後にブレてしまうことがあり、ピントの微調整に手間取る経験がありました。足を広めに開いておくのも対策として有効ですが、そもそも腰を落とさずに立ったままカメラを腹や腰の位置まで低くした方が、私の場合は圧倒的に失敗が少なかったので、このスタイルに落ち着きました。