#キリトリセカイ

タイトルは、twitter(意地でも『X』とは表記しない)でカメラクラスタの方々がよく使用しているタグの一例です。他に #ファインダー越しの私の世界 等があります。

私はこれらの表現がどうにもキザっぽいというか、こそばゆいと感じてあまり使わないのだけど。意外にも、私の撮る写真というのは結構個性的らしい。

ぱすてるさんは秋バラを撮っていた頃の迷走していた写真をひとしきり添削した後、このようなコメントを残してくれました。

『これだけ基礎の部分が足りてなくても、ちゃんと⛄の主観と目線からの世界観みたいなのは色濃く表現されてるよね』

『明らかにその人が撮った写真だよねと分かるような一貫した特徴があるのは写真表現としては大切なことで、多分これは学習で身に付くようなものではないと思う』

『空間と色の捉え方が元々個性的だから、基礎的な部分のツッコミどころがなくなれば、十分作品として成立するようになると思うよ』

私は何も考えずに主題を適当に左右にオフセットしていた構図から脱却し、日の丸構図の練習から再スタート。また、ピクチャーコントロールの設定を見直して輪郭強調を+6まで上げました。NikonのZシリーズは-3~+9の調整幅で+5が基準にあるらしく、どうにも仕上がりがソフト過ぎる気がしていた問題もこれで解決。

ちょうど花の撮影から紅葉に切り替わるシーズンで、撮る対象が変わって心機一転したのが功を奏したのか。急に良くなったので自分でも驚いたものです。

しばらく日の丸構図縛りで練習していくと、主題を中央に置くことで全体の配置が整えやすいことに気が付きます。後は、とにかくピント合わせに集中すれば良いだけ。ところが撮影結果を中央拡大すると主題がセンターに入っておらず、微妙に左右にズレていることが多々あります。日の丸構図は単純なようで、厳密に主題を中央にセットすることが実は難しい。正直に言って簡単だろうと甘く見てました・・・

 

2023.12.17 📌水元公園

あれから一カ月が経ちました。ウェザーニューズの紅葉ch.では「見頃」表記だったのですが、更新後に木枯らしが吹いて殆どが落葉していました。残っていた僅かなポイントで撮影し、今年の紅葉はこれで撮り納め。

 

私は、少しでも基礎を積み上げることが出来たのだろうか。それは自分ではあまり分からない。

私の目線からの「セカイ」は、他者にどう響くのだろう。それもまた、私自身には認識し得ないものだ。

それでも、

『空間と色の捉え方が元々個性的だから、基礎的な部分のツッコミどころがなくなれば、十分作品として成立するようになると思うよ』

この言葉は、週に一度は必ずカメラを携えて外に出る、私の原動力になっている。