Meze ADVAR

以前から気になっていたイヤホンですが、4.4mm to mmcxケーブルがおまけで付いている中古を7万円で買いました。

過去記事でADVARは少し触れています。

yuki3.hatenablog.jp

高性能なfinal A8000を個人的リファレンスにしたいけれど、音源の問題も露骨に掲示してしまう扱いにくさがあります。もう少し緩めても構わないので、音色と質感、音楽性の良さで日常的に飽きずに聴けそうなイヤホンを持っておくことにしました。

唯一無二の音楽性

Meze ADVARは決してフラットで万能な音では無いです。見方によってはA8000より全体的に癖があります。A8000は高域の刺さりが鋭いけれど低域・中域については素直で曇ったり凹んでいる帯域がなく、全体として均一な密度です。ADVARは刺さりこそA8000ほど鋭くありませんが、それ以外にも音源によってはシャカシャカした密度が薄めの帯域があり、同時に低音のパンチが強めで密度の濃い帯域が存在します。

空間は左右展開が狭めですが奥行を感じるタイプで、なおかつ絶妙にピントが緩められており、音の連続性がクッキリと分かれ過ぎず滑らかに音楽として繋がっていきます。これに色温度の暖かさが加わって特定の音源(私のリファレンスを含む)では価格を超越した音楽性の美しさを発揮してくれます。高忠実性のハイエンドイヤホンを主軸としている方でも、サブとして所有する価値は十分にあると私は思います。