カリモク Linqチェア

EIZOのモニターの次はデスクチェアを新調。カリモクのリンクチェアが生産完了とのことで、アウトレットで税込定価148500円が展示現品5万円となっており、座ってみて非常に快適だったので即決しました。

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今まで5000円くらいのニトリで買ったデスクチェアを6年くらい使っていたけれど、30代に入ると段々と腰の耐久力が落ちていることに気付きます。腰痛というレベルまでは行かないのだけど、同じ姿勢が15分と続かない。座面のメッシュ素材が尻や太ももに食い込む感じが気になる等。

高級デスクチェア界隈について今まで全然知らなかったのだけど、10万円超えてきたりするものも結構ある模様。ただ、新品で取り扱っている量販店は取り寄せばかりで常時在庫を置いてない、展示品も無いので気軽に試座する機会に恵まれていません。メーカーのショールームに来店予約する手はありますけど。そして新品で店舗から配送された場合、輸送箱が巨大すぎるという問題も地味に悩みの種でした。一応、玄関先で開梱して箱と梱包材を配達員に持ち帰ってもらうことができるサービスもあるそうですが、一番楽なのはアウトレット等の展示現品、もしくは中古販売店にて購入し、輸送箱なしで直接本体だけを車に積み込んで持ち帰るという方法です。

というわけでしばらくオフィスバスターズ等のHPを巡回しておりました。全国展開していて非常に多くのデスクチェアが掲載されてはいるのだけど、土日祝定休で最近は平日に休みを取れないタイミングが続いていました。椅子というのは個人的な体格や体の使い方の癖による合う合わないが激しいので、安全策は現地で試座することに尽きます。どうも中古オフィス用品店って主な顧客が法人向けという雰囲気が全開で、何か個人客がふらっと入りにくいイメージがあって・・・しかし普通の家具屋だと買える品のグレードが下がってしまう・・・そもそも自分で組み立てるものばっかりなんですよ。めんどい

 

というわけで平日どこにも行けずネットを巡回しただけで日曜日になりました。正直このボロ椅子も限界です。最近、10代20代の頃より集中力が続かないのは絶対にこの椅子のせいであるとか強引な結論を引き出すまでになったので、とにかく近場でちょっとマシなデスクチェアがありそうなところから回ってみることにしました。そしたら一件目で見つけちゃったんですねーカリモクのリンクチェアを。これ現地で見るまで存在すら知らなかったのですが、一目見て直観的にセンスの良さが際立っていて「実は結構高いんじゃ・・・」って思ったら定価15万弱でした。ただしデザインに拘るあまり肘掛の幅が狭く、高さ調整や転回機能もないという確かに人を選びそうな製品ではありました。

それでも座り心地に関しては非常に良く計算されています。背に過重を掛ける力の入れ具合に対しリニアに反応して傾き、同時に座面が前にスライドする構造になっています。リクライニング調整レバーを省略し、なおかつ座面が連動して前にスライドすることで「腰が反りすぎる」ことを防いでくれます。これってものすごい画期的だと思うんですが。背もたれはメッシュ素材ですが、上記の機構に「背中を適度に丸く包んで支えてくれる」効果がプラスされていて、これら全ての要素が上手く機能しているのです。メッシュの質感・テンションの張り具合も絶妙です。店にあった椅子を一通り座ってみると、通気性を重視しすぎるあまりごわごわしていたり、跳ね返りが弱すぎる、あるいは強すぎるという感じでどれも正直いまいちな出来でした。カリモクリンクの他に座ってみた椅子は、本来の価格帯がワンランク2ランク下であることは確かですが。

 

スピーカーオーディオ中心の方はヘッドレストの有無や材質による音の影響は大きそうです。しかし私はFinal D8000のヘッドホン環境なので、そういう意味での変化はないのですが、ヘッドレストがあると背を預けたときにハウジングに当たるのでかえって邪魔なことに気が付きました。ハイバックでも首付近までは先端が残るので、やはりローバックのデスクチェアを選んだのは正解でした。そして実際に自宅で使用してみて、用途的に様々なシーンで非常に快適かつ機能的なのです。

流石に「昼寝をする」まではできませんが、「半リラックスモード」とでも言いましょうか。PC作業の手を止めて少しゆったりする時間を取るとか、そういうときにこのデスクチェアは非常に活きてきます。マウスとキーボードから手を放して、ヘッドホン装着したまましばらくじっくり聴くモードとか。オーディオ的な意味で分析的に聴いたりする際には、目を閉じて視覚情報を遮断すると、音の定位感や重層的なレイヤーをより認識しやすくなります。あるいは音楽性の解釈を追求するような場面でも、手を止めて楽な体勢がキープできると自然に集中力が増すので、様々な場面で役立つのです。

後傾させない場合の通常作業時でも、座面の反発感がちょうど良くて圧力が広範囲に分散され、疲れにくい印象です。人によっては肘掛の高さ調整や転回ができないことはマイナスポイントかもしれません。

 

もう生産完了していて中古市場でもあまり出てこないと思われるデスクチェアを、長文で記事を立てることに生産的な意味は全くなく、全ては私の自己満足で完結しています(