コトヴェール ノイズプロテクタの効果

知らぬ間に電源ノイズが爆増していたというトピックを、noteの方から先行スタートさせました。

note.com

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noteの方でもEMIテスタの測定結果に触れていますが、後日条件を色々変えながら再度データ取りをしました。そういう細かな数字の羅列についてはブログに掲載するのが好ましいと考えました。このように、同じテーマに対して取り扱う視点を変えながら、ブログとnoteを行き来する形を取ることがあります。前回はブログが先行した後noteへ展開し、今回はその逆です。

 

このEMIテスタの感度は優秀で、800mV以下なら合格点。1000mVでも平均的な値だそうで。100mVを切れば非常に綺麗な電源と言えます。50mV以下は相当難しいらしいですが、私は以前に一度だけ36mVを出したことがあります。しかしそれは昔の古いPCとモニタの電源を切った状態なので、現実的な使用状況には即していません。基本的に家は電圧低めで96~98Vです。これを持ち上げる方がむしろ先にやるべきことな気がします・・・

 

EMIテスタのスピーカから出る音がうるさいので、養生テープを三重に貼って静かに聴こえる程度に抑えています。まずはコトヴェール無しでPCを起動。1600~1800ぐらいに跳ね上がります。

 

コトヴェールをコンセントに挿し、J1のタップを経由してPCを繋ぎます。電源はOFFの状態。コトヴェールが家庭内のノイズを吸収しているため、これが今日のベスト数値です。しかも冷房を付けています。

 

この状態でPCを起動すると、コトヴェールをどこにも入れてない時と変わりません。なので目的の機器に直接繋ぐ必要があります。

 

面白いのは、PCの電源ケーブルを接続するだけで、ノイズが多少増えることです。

GNDが繋がるからでしょう。

 

 

実際にはJ1のタップは介さずにコンセントから直接コトヴェールを挿しています。DACやHPA等のオーディオ用とは分けています。撮影の際に便利だからこうしているだけです。J1タップの有無で数値は変化しませんでした。

 

総括として、やはりこのデスクトップPC自体のノイズは多いが、コトヴェールを経由することによって問題ないレベルまでノイズは低減することを確認できました。これによって、もうひとつのコンセントから供給しているオーディオ機器側のタップもノイズが下がっています。この恩恵は非常に大きいです。

最も理想的なのは、コトヴェール無しでノイズが低いことですが、このPCを使っている以上それは無理でしょう。Roonを「快適に」動作させるには、実質的な要求スペックは結局それなりの構成のPCに近い何かを求められることになります。なのでこの問題の解決は一筋縄では行かないと予想します。Roon Nucleusは、i3のメモリ4GBと上位のi7・8GBどちらも快適動作しますと言ってはいますが、このソフトのUIや機能性の良さから考えると、反応がワンクッション遅れるだけで「遅い」って感じやすいと思うのです。メモリの搭載量にも寄りますが私のPCでRoonは単体で2GBは使ってしまうので、4GBははっきり言って余裕がないです。快適動作するか私は疑問・・・。結局それなら上位の「+」を選ぶことになるだろうし、そこに50万近い価格っていうのは・・・なかなか決断しにくいのが個人的な感覚ですね。