ASIO vs WASAPI

現在WindowsでのPCオーディオは、お使いのUSB-DACのメーカーHPからドライバをインストールすればASIOに対応するものが大半だと思われます。WASAPIについてはOSの標準ドライバに組み込まれているので、ASIOに拘らなければプラグアンドプレイでWASAPI再生が可能です。

f:id:les2134:20211128215828p:plain

再生ソフトの排他制御を他の音声出力よりも優先させておきます

6~7年前、先代ブログのMHDT PAGODAよりも前の事で、当時はRastemeとかNuForceのHPA一体型のUSB-DACを使っていた頃、この手のASIOとWASAPIの比較を一通りやって、ASIOの方に落ち着いたという経緯があります。その後はDAC更新の度にドライバをインストールしてASIOを選択して再生していたので、WASAPIは自分にとって影の薄い存在になっていました。

ところが最近になって、WASAPIの音を見直す動きがちらほら観測されます。「そんなに良かったかな?」と振り返ると、そもそもWin10になってから全くWASAPIは試しておらず、自分の中ではWin7の時代で止まっていたことを思い出します。来年春あたりに、win11が標準搭載されたPCを購入する予定ですが、すると既存のASIOドライバはそのまま適用できるのかは若干疑問があります。いずれ何らかの形で公式対応はされるとは思いますが、その間しばらくWASAPI再生でも不満がないように「今のうちから慣れておく?」のもアリかなと。

というわけで、だいぶ久しぶりにASIOとWASAPIの比較をやりました。

 

レンジが広く明瞭で一見派手に聴こえるASIOは分かりやすく「高音質」って感じがしますが、音楽的な観点から言えば分離しすぎて一体感に欠けるとか、温度感が低い等、色々気になる点が出てきます。というか、CHORD QUTESTを導入してから自分が求めてきた要素が後者のようなものばかりなのに、WASAPIの存在をすっかり忘れていたというのが滑稽ですね。確かにWASAPIは若干平面的で前後感が弱いとか、レンジが狭いとか、オーディオ性能的にはASIOの方が優れてると評価する人が多いと思います。ただ、今の私はその部分を、以前よりあまり重視しなくなりました。それより中央の厚みや濃さ、全体のまとまりの良さ、ある種の穏やかさ、そういう要素を重視するようになったのはある程度クラシックを聴き込むようになったことが影響しているのかなと。

 

今度はLinuxの世界ですか・・・

コマンド直で打ち込みまくるイメージでずっと止まってたんですが導入自体は昔より敷居は下がったらしいです。