ポータブルオーディオ始めました

noteを3カ月間使ってみて

約3カ月間noteで更新を続けていましたが、やはりオーディオについてはこのブログに活動の場を戻します。noteは、島内部では更新直後のアクセス数に恵まれますが、Google等の外部検索にはキャッチされにくいという性質を持っていました。また、運営が毎日更新を推奨する裏には、更新を1週間でも止めてしまうとガクッと下がってしまう「構造」を上手く仕込んであったわけです。本来、こうした「数字」に一喜一憂する性格ではないけれど、目に見えて乱高下する管理画面のダッシュボードをいちいち気にしてしまうことが段々と煩わしくなり、これは長期的に継続することは難しいと判断しました。

「ポータブルオーディオ始めました」

新品のFinal A8000とDAPは中古SHANLING M8を揃えました。シルバーコート4.4mmバランスケーブルは納品待ちなので、しばらくは3.5mmシングルです。

据置ヘッドホン環境の構築は今年の6月頃に一段落が付きました。(ということにしておきましょう)この数年はクラシック音楽に傾倒しており、昔聴いていた同人音楽やゲーム・アニメ・声優ソングはご無沙汰になっていました。これはそれらの楽曲を好きでなくなったわけではなくて、ヘッドホンシステムが個室ではなくリビングに設置していることから、開放型ヘッドホンを盛大に音漏れさせて同居家族に聴かれてしまうことが、年を取るごとに段々と気恥ずかしくなってきたのが大きな要因でした。

ポータブルオーディオなら、家族を気にせず一人で思う存分楽しめるし、かつてヘッドホンで追求した音質を、イヤホンで形を変えて再びやってみるというのも良いだろうと。

DAP+有線イヤホン」システムは、外に持ち出す際はカフェ等で一息入れたりするときに使います。電車移動中等の騒音が激しい環境下では、先月購入したTechnics AZ60のANC機能を活用します。トラポはLDAC対応スマホの簡便な構成です。

DAP探しの旅

ポタオデ環境を確定させるべく、土曜にフジヤエービックへ。重要な買い物はなるべくここに出向きます。イヤホンは実のところ最初からfinal A8000で決めてましたので、問題はDAP側となります。ここで、据置ヘッドホンシステムを試行錯誤していた時代の「DAC探しの旅」が、DAPにて再発することに・・・

ちなみにイヤホンは新品前提で、DAPは中古から選んでます。

最初に目を付けていたのがこれです。AK4499EQ×2で8万を切る価格は魅力的に思えました。

聴いてみると何か違和感があります。解像度はやたらと高いのに、内省的な表現力がすっぽりと抜け落ちています。そのアンバランスな音の出方に違和感の原因があるようです。声の質感が掠れて上擦っている点も気になります。

私がAKのDAPを買うイメージがないとか言う方がおられますが実際聴いてみると結構良い線行ってました。硬質でクール系ではありますが解像度一辺倒ではなく、繊細なディテール表現もきちんと描写出来ています。

手持ちの音源で「不明なアーティスト」と表示されてしまうアルバムが多いのが残念でした。他社のDAPではこのような症状は出てません。

Mango OSで再生中に右チャンネルからジジジとノイズが出たので、個体を替えてもらったのですが同じ症状で驚きました。通常のandroid OSからの再生ではノイズはありません。なので通常起動の音質ですが、正直特筆して良いとも思えませんでした。

このあたりでだいぶ長居してしまい疲れてきたので、A8000だけ買って翌日出直すことに。

情報を整理して「多分これが当たりだろう」と目星を付けておいたので、この日は1発で決まりました。解像度や細かいディテール表現ではSE180が一歩上手ですが、SHANLINGは温度感が中庸で音楽的なまとまりが良いです。Fiio M15と同じAK4499EQ×2ですが、フラッグシップのDACチップを積んでるからと無理に解像度を追求しない方向性に好感を持ちました。Primeモードは一度電源を切っても再起動時に維持してくれる点が楽ですね。基本的にはPrimeで聴いて、nowplayingをスクショでまとめておいてandroid OSに切り替え、BTでスマホに送信するというルーティンがスムーズに行えます。

Final A8000

finalはD8000を長らく愛用して全幅の信頼を置いており、この「A」も同じ8000のナンバリングを冠するだけの自信はあるのだろうと見ました。とにかく、出口(イヤホン)を固定して自分のポータブルオーディオの基準点を確立しておく必要があります。それにはこのA8000が私にとって一番確実でしょう。

上流(DAP)の素性を描き分ける能力は非常に優れています。正直、イヤホンでここまでやれるのかと驚きました。SE180とM8の聴き比べは相当微細な領域まで突っ込んで把握していく必要があるように思います。

その反面、高域は音源の問題点をそのまま届ける厳しさがあります。D8000よりもシビアな雰囲気があり、ベリリウムの物性がそういう特徴を持つのではないかと。Focal Utopiaはもっと苛烈です・・・

私がヘッドホンシステムでQUTESTを軸に整えたように、ポータブルでもHugo2を入れて何とかならないか思案していますが、なるべく持ち運び機材はシンプルに可搬性を維持したいものであります。