Fixed or Variable?

残念ですがALSAとかLinuxの話題ではないのです。

 

E3 dCを購入してからGAINは+6で運用していましたが、CHORDのDACは3Vrmsがフルスケールのところを2Vrmsで出力していたことを思い出しました。E3 dCの取説を確認すると、Gain=0dBでは4Vrmsが上限となっていて、QUTESTの3Vrmsでもクリップしないはずです。実際にこの1週間、色々聴いてみましたが特に聴感上音割れすることもなく。

DAC側が2VでHPA側が+6dBと、3Vと0dBでは若干前者の方が音量が大きく感じます。全回転角300度のうち10%を切るくらいの差です。

音質の傾向も少し違いがあって、3V→0dBの方がストレートで余韻の少ない印象です。レンジが広いのは良いのですが静かな場面でちょっと音が遠いかな・・・反対に盛り上がる場面では瞬発力と迫力があります。2V→+6dBだと均一に厚みがあり穏やかで聴きやすい方向にシフトします。

 

一日だけアンケートを取ってみました。DACを可変出力にしてアンプ側と半々にするというのはかなり少数派だと思っていましたが、結果を見ると意外に多いなという印象でした。この方法はボリュームを2つの機器で通る形になるので、少なからず音の鮮度は低下することになります。アンケートでは文字数の関係でもっと深い分析が出来なかったので、自分なりに色々想定してみようと思います。

 

DACのフルスケール出力が大きすぎるので、出力先の機器の耐入力に適合するようにDAC側の出力を下げている

MYTEK等の業務用途出身のメーカーは出力が大きい傾向があり、例えばBrooklyn DAC+のXLRは9.75Vrmsとなっています。これはE3 dCでも厳しいのでクリップしないように7割程度に抑えると思います。実は私がE3 dCを購入する前に使っていたEnigma Athena A1は、QUTESTの3V出力では歪んでしまうので設定で2Vに下げていたのでした。なのでこれも①に該当していると言えます。

 

② 出力先の耐入力に問題はないが、アンプ側のVolumeを適切な位置まで上げたいので、DAC側を下げてバランスを取っている

ハイパワーなアンプでVol.を下げ過ぎてしまうとギャングエラー気味になる、または眠い音に感じることがあります。なので2つの機器でボリューム回路を通過することは承知の上で、聴感上好ましいのが此方であった。もしくは細かな音量調整等の運用面で楽な方を選択した、という例。

 

③  アンプ側を固定出力にしている(アンケートの文脈からは少し違いますが)

 アンプ側の内蔵のボリューム段をパスして、ソース機器のVolumeで調整する方法です。ヘッドホンではSTAXのBYPASSモードがあります。DAC側のVol.の質が優れている場合、STAX側はパスした方が音質は良いという評価が以前から見られます。

 

P.S.