時代逆行オーディオ -Lavry Goldの音楽性に触れて-

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3ヶ月前のことですが、KanataさんからLavry Engineering DA924をお借り頂ける機会に恵まれました。

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DA924は業務用機器という性格上、RCA出力が-10dbほど低く設定されており、当方の環境はヘッドホンアンプDCHP-100がXLR入力を持たないため、このゲインの低いRCA出力で接続するしか方法がなかったので、アンプのボリュームはフルパワーに近いところまで上げる必要がありました。

(アンプのゲイン切り替えで15dbを足すことはできるが、音が粗くなってしまう)

また電源電圧が115V仕様で、此方は昇圧電源を持っていないことから、総合的には私の期待していたような出音は残念ながら実現することは叶いませんでした。

音の骨格が弱く、密度が物足りないという印象を持ちました。

それでも、DA924が「時代を超えた名機」と語り継がれる片鱗は、確かに感じ取ることができたのです。

 

-温度感の高さ・豊かな音楽性-

現在使用しているPAGODA DACは、現代DACに典型的な「サラッとした聴き心地の良さ」はありません。

低域側にレンジが広く、明晰で滲みのない定位、高域はザックリとして厚手の質感で滑らかさはあまり感じません。むしろ私はその点を好んで2年間使い続けました。

サラサラした微粒子感よりも、音像の実体感を優先させることを選んだわけです。

また、PAGODA DACを導入する以前に使っていたES9016搭載DACよりも、音がそれほど硬質ではない点も気に入っておりました。

それでも・・・Lavry DA924を聴いてしまうと、PAGODAでもまだ音が硬いということに気づきます。

そして音が暖かく、背景が僅かに黄色味を帯びていて、温度感が心地よいのです。

PAGODAも同じPCM1704なのに、設計によってここまで違うのか・・・と。

むしろこの音はWM8741に近いです。

 

Lavry Goldの音楽性に触れたことで、私にはやはり現代高性能DACよりも、

「90年代のビンテージデジタル」の方が合っていることを確認できました。

問題は、中古品を入手する際の状態の見極めと、海外仕様ではなく100V電源であることを確認しておくこと、さらには「バランスOUTが搭載されていない」RCAシングルエンド出力のみ、この3点に気を付けて巡回をしていたところ・・・

 

見つかりました。

90年代に、WADIAと人気を二分した、もう一方のメーカー。

 

近日公開予定

 

10/6 P.S.

購入したのはTHETA DSPro Primeでした。

しかしUSB-DDCが24bit以上に深度拡張する仕様に対して、THETAのDACは16bit入力のみであることから相性問題が発生し音出しできていない状態です。

CDトラポを追加で購入するしかないようです・・・