Nmode X-PS3

RE・LEAF E3 dCの電源は10~16Vで動作しますが、今までは12VのPSUで対応していました。出来れば15Vで供給したいとは以前から思っていたので、Nmodeのハーフサイズシリーズ向けX-PS3を導入しました。もちろん供給先がNmode以外でも規格が合っていれば問題ないです。定価は10万弱でアナログ電源の枠では結構高めの部類です。私はフジヤのアウトレットで67800円で買いました。

出力は4口で、1.2A×2 / 0.8A×2となっています。別系統になっていて回路構成が異なるので、音調も変わるそうです。4口全てを繋いだ場合にこの1.2Aと0.8Aの制限になるのか、例えば2口で1系統の片側ずつを使う場合は2.4Aと1.6Aまで取り出せるのか?そのあたりはいまいち分かりません。私は1.2A側にE3 dCを、0.8A側はZEN Streamを繋ぎました。

E3 dCを横にしても、すっぽり入ってしまう感じで電源の方が大きいです。中を開けてないし、ネットに内部画像も出てないのでトランスの容量は分かりませんが、筐体サイズからして大きめなものが入っていると期待したいです。ここからは最近まで使っていたvoltampere GPC-DC12との比較になります。

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voltampereは10Aの大容量スイッチング電源なので、馬力があり輪郭線のクッキリした音です。目立って粗さがあるわけではないけれど、やはり繊細な表現力に欠けており、温度感が低い点も私の好みから外れています。NASやPC等、消費電力の大きな機器に供給する目的としては便利です。なので今はLUMIN L1専用となっています。

DACやHPA等のオーディオ機器用の電源は、やはりアナログ電源を使いたいものです。スイッチング方式は小型化できて大きな容量を確保できますが、いくらノイズに気を使った設計であっても、「正攻法に勝るものはない」と思うのです。NmodeのPSUは高域に張り詰めた緊張感がなく、それでいて適度なスピード感があります。アナログ電源の一部には柔らかいけど大人しい、駆動力の足りない感じのするものがあります。1Aとか小容量タイプに多いですね。X-PS3はNmodeのハーフサイズシリーズ4台にこの電源からまとめて供給するコンセプトで設計されたので、必然的に大容量になりコストを投入することになりました。それを実際には1口・2口のみを使用する際に、空いた分が音の余裕に繋がるし、相互干渉を抑えられるということでプラスに働くのではと思います。