オーディオ小休止と今後の展望

Enigma Athena A1のRch出力が極端に低くなるという症状が出ています。

おそらく真空管の交換で直るとは思いますが、この機種は真空管がソケット化されておらず基盤に直付けとなっていて、取説にも「自分で真空管の交換をしないように」と記載があります。修理に出しても保証期間はとっくに過ぎているので、これを機にシステム全体の構成を変更することにしました。Athenaの修理は色々落ち着いてから手配し、戻ってきたらサブ待機です。なかなか貴重なHPAなので・・・

そしてこれまでのPCオーディオシステムではなく、CDプレイヤーに転向します。

元々CHORD QUTESTとAthena A1を購入したときは、シンプルでコンパクトな構成で始めたはずなのに、しばらくするとオーディオストレージとしてLUMIN L1を導入し、ネットワークスイッチに BONN N8を、そして付属のACアダプターが気に入らず3台のリニア電源をそれぞれに供給することになり、筺体そのものは小さいのですが8つも9つも所狭しとラックに並ぶ外観となっていました。必然的にケーブルの必要な本数もどんどん増えていきます。USB・LAN・RCAインコネ・電源と、どのセクションでもケーブルを替えれば音は変わります。しかし1本を変更したときの、変化量そのものは相対的に小さくなっています。結局、どこにボトルネックがあるのかが掴めず、またシステム全体として音を纏め上げることが難しくなっていると感じていました。

もうひとつ私が苦になっていたのはリッピングとタグ整理で、近年はクラシックのCDが毎日のように届く状況で、「取り込み作業」に時間を取られ音楽を聴く時間を圧迫していました。CDDBが拾ってくるメタデータは当然バラバラなので、自分のルールに沿って書き換える作業も結構苦痛になっており、またそうしないと気が済まない自分に対してもストレスが溜まるという悪循環です。そもそもPCオーディオ・ネットワークオーディオは膨大なCDをリッピングするのではなく、ストリーミングメディアとの相性の良さを前提に構築するべきシステムではないかと今更思うようになりました。

先にHPAの選定は終わり購入済ですが、まだセッティングはしていません。CDプレイヤーがまだ決まっていないのですが、ここは焦らずにじっくり選ぼうと思います。あまり待機中の機器を残しておかない性格が災いして、今はFinal D8000を鳴らす機器がない状態になりました。少し寂しい気分もしますが、しばらく他の趣味に比重を移すのも良いかなと。

話は逸れますがコロナワクチン接種1回目の後、数日は何もなかったのですが1週間後に酷い蕁麻疹が出て、皮膚科で強めのステロイドと軟膏を処方されて2週間ほどで回復しました。2回目は回避するとともに、服薬と同時に酒を断つ生活を決めました。といっても普段から缶ビール1本しか飲まないのですが。それでも1カ月くらいでだいぶ体の感覚は変わって軽くなった感じです。体重そのものは全く減ってないけれど・・・

耳も実はこれと同じではないかと考えていて、長年のヘッドホン聴取で自覚症状なくともダメージは受けているはずだと。近年の高級機は大きな入力でも歪まず、うるさく感じないことも長期的な視点ではリスクとなり得ます。一日の聴取時間を制限する、音量に気を付ける、ということでもある程度は軽減できると思いますが、「一定期間オーディオを休止する」のが(自覚症状の有無に関わらず)耳の感度を戻す一番の方法ではないかと。