あの頃は「いつかはハイエンド」と思っていたけれど

 ヘッドホン祭等のイベント開催が久しく行われていない現状があります。店舗での試聴に出掛けることもしていませんので、「家で普段自分が聴いている音」以外のオーディオの音をインプットする機会がさっぱり無くなってしまいました。

かつてイベントや店頭試聴会に積極的に足を運んでいた頃、ヘッドホン祭で「ハイエンド」の音を体験させてくれた常連の4社がありました。

OJI SPECIAL , RE・LEAF , マス工房 , 冒頭のTwitterリンクにあるようにBrise Audio。

当時はトライオードがGOLDMUNDの代理店をやっていてTELOSヘッドホンアンプを聴けましたので、それも追加しましょう。(2019年に販売契約は解除されました)

 

各社それぞれ微妙に目指している方向性に違いはありますが、初めて聴いた時は圧倒され「いつかはこんな音を自分の物に出来たら」と思いましたが、年2回の開催で都合6、7回聴くうちに少しずつ考えも変わっていくようになります。

「ハイエンドの音をインプットしておくことは必要だが、必ずしもそこを目指す必要は私にはないのかもしれない」

そして現実に(多少ケーブル類に比重を置きすぎた自覚はあるものの)機器単価20〜30万円程度のシステムで、自分なりに不満のない音を構築することが出来ています。もちろんこれまで試聴してきたハイエンドなシステムと比較して、明らかに到達できていない領域はありますが、私が重視している部分はそれらと完全には被らないが故に、全体的な満足度は過去に試聴してきた総額が10倍違うシステムと、さほど大きく変わらないようなのです。

ただし、ハイエンドな機器を自ら購入し「自分なりの細かな調整」を施すことが出来る環境が実現した場合、また評価は変わる可能性があります。