「80年代の録音」について (part2)

www.discogs.com

80年代PHILIPSのCDを見つけるだけで小躍りしてしまうのは私だけでしょうか?(

バロック期の典雅でゆったりした楽曲と、当時のPHILIPS録音の相乗効果でこのCDは特にお気に入りの1枚です。

 

80年代のCDと比較すれば、現代のハイレゾ音源は確かに情報量も多いし、より肌理細かく滑らかです。背景は静かで余計なノイズが少なく(ライブ録音における環境音を除く)見通しの良い音場です。大きな音は潰れず、小さな音も明瞭で、これだけ見ればハイレゾの方が優れていると思うのですが・・・

 

それでも私のライブラリの6割は、1980年〜2000年くらいの20年間に録音されたCDとなっています。80年と81年は、まだアナログ録音ですか(AADとかADD)。

Final D8000ヘッドホンで聴いているので50年代60年代の録音は厳しいところがあります。リマスタはまた別の問題で当たりハズレがあるし・・・70年代もちょっとエンハンスされた響きが乗ってきて癖は感じるものの、それが美味く味として仕上がってくることもあるかなと。

CDプレイヤー元年である82年から、90年代後半まで。CDが出始めの頃はデジタル録音の扱いに慣れておらずいまいちなCDもあったらしいですが、私は実感としてそのようなものに遭遇したことはまだないですね。この20年弱の期間がライブラリで一番多いし、私の「スイートスポット」と言いますか。「音質」と「音楽性」のバランスが取れており、音色に暖かみが残されているのです。

 

しばらくタイトルや視点を変えながらこういった小話が続きます。