ORPHEUS Khloe USB(自宅試聴記)

U-AUDIOさんに自宅試聴希望のmailを送り、7日間聴くことができました。

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結局は、Nordost TYR2 USBを購入することに決めて、ORPHEUSは見送りの形になりましたが、せっかくなので音の傾向だけでも記しておきます。

 

比較対象は同じ10万円台前半でSILVER RUNNING Ultimate GenerationとNORDOST TYR2です。CHORD SARUM Tは20万円を超えるので今回は除外します。

情報量や分離、レンジの広さ、どの項目もNORDOSTやSILVER RUNNINGの方が良かったです。ORPHEUSのケーブルは凛とした涼やかさという独自の個性があり、これが好みに合うかで評価は分かれると思います。確かにハイレゾ配信されている最新録音の音源には相性が良いです。

私のライブラリの20%くらいは24bit/96kHzのFLACで、これらがより洗練された印象の演奏となることも多々ありました。

しかし、80年代の録音も現代風の温度感に寄せられてしまう気配があります。この当時の演奏、録音には現代にはない良さがあると私は感じています。表現の濃さ、暖かく華やかな雰囲気であったり、そうした音楽的に重要なところが、一様に「爽やかでスマートな」演奏に揃えられてしまいます。音の質感そのものは滑らかで繊細なタッチなので、寒色系の温度感が好みであればORPHEUSは良さそうです。私はニュートラルから微暖色系を好むので、NORDOST TYR2を選択しました。かつてのNORDOSTは初代Valhallaの系譜を汲むラインナップは寒色系ですが、2世代目は少し傾向が変わってきたらしいです。これについてはTYR2 USBが到着した後にまた追記します。