Fractal Design Era ITXで静音省電力コンパクトPC

新PC導入にあたって、構想から半年以上悩みましたが、ようやく完成です。

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セットアップはPCワンズさんに依頼しました。

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構成は以下

CASE : Fractal Design Era ITX Cobalt
CPU : INTEL Core i5-12400T
CPU FAN : Noctua NH-L9I-17XX
MB : GIGABYTE B660I AORUS PRO DDR4
PSU : Cooler Master V SFX Gold 750W
DIMM : 32GB / M2.SSD 1TB (CFD Crucial)

これら全てのパーツを即納の中から選んだので、セットアップの納期は1週間で済みました。今時のBTOでここまで自由度が高いのはPCワンズさんの他にはあまりないかなと思います。

梱包も非常に丁寧です。Mini ITXケースで組み上げ後の総重量は6kgぐらいと思いますが、グラボを積んでいないので、内部にはそれなりに隙間があります。そこに袋入りのバラ緩衝材がしっかり詰めてありました。

 

コンセプトは

静音・省電力・大容量電源・普段使いに不満のない性能・コンパクト・デザイン性

この6点を全て可能な限り拾い上げるということです。大容量電源というのは「積んでいるCPUにしては」という意味合いで、1000Wが必要とかそういう意味ではないです。ただし、たまにMini ITXケースに間に合わせで付属しているような200W程度の電源ではダメで、きちんとした750W電源にしようということは決めていました。SFXなので選択肢は少なかったですが、Cooler Masterがちょうど在庫あったので助かりました。

設置スペースの問題でMini ITXのケースが必須となります。よってPCオーディオ用途ではPCのファン音がうるさいのは死活問題なので、ここが普通の自作PCとは違う視点でパーツを選択していくことになります。実際に選定は結構難航して半年くらいあーでもないこーでもないと言って何も決まらない日々でしたね。そもそも、「PCパーツを全部自分で決めること」自体が初めてでしたから・・・

 

そもそも、秋葉原界隈のBTOショップがどうも私のイメージしていたものと違っているような感じがしました。まずケースやその他大枠の部分が予め決められていて、性能に関わる部分だけ選べるみたいな・・・当たり前ですがケースのデザインなんて二の次で画一的そのものです。ツクモだともう少し自由度高いみたいですが、「基本的に一度来店する必要がある」ようで。またコロナが再流行しているので時期が悪すぎますし、口頭で店員と話を詰める形式だと何か伝えるべき事が抜けてしまったり、上手いこと誘導されて丸め込まれるのでは?みたいな不安がありました。

決定打に欠けるまま半年が過ぎたある日、大阪に「フルカスタマイズPCのセットアップ・OSインストール全部やってくれる」店があることを知りました。それがPCワンズですね。HPを見て、これほど膨大な選択肢の中から全部自分で決められる仕組みで驚きました。というか、これが本来のBTOなんですよ、きっと。

 

さて、CPUを眺めていて、省電力仕様の「T」モデルが存在することを知りました。一般的なCPUのTDP65Wに対してT付きは35W。これはPCオーディオに使えると思いました。Tは一般販売されておらず、バルク品としてBTOショップに供給されるもので、CPUのみの単売は行われず、CPUクーラー、MB、メモリ等と一緒に購入することが条件となるようです。PCオーディオの世界ではCelelonやPentiumといった低性能CPUを選ぶという方向性もありますが、私はこのPCでWebブラウジングYoutube、軽いブラウザゲーム程度はストレスなく動作させたいので、こうしたCPUは選びたくなかったのです。なのでi5かi7の省電力仕様というのは実にちょうどいい。最新12世代のi5-12400Tをチョイス。

ここから先は割とスムーズに決まります。LGA1700規格でMini ITX用のCPUクーラーでNoctuaがヒット。これと同じ条件のMBはGIGABYTEのB660が在庫あり。電源は先述の通りです。メモリとストレージはCFDにしました。余裕を持って32GB / 1TB

CPUをせっかく省電力にしているので、グラボは思い切って省略です。私にとっては不要ですし今の世代のCPUならオンボードでも普段使いなら大丈夫のはず。

さて、一番私がじっくり選んだ、というより最初に決めたパーツが実はケースなのでした。オーディオ機器の横に並べた時にいかにも「これはPCです」という風貌にはしたくないのです。そしてFractal Design Era ITXを見つけたとき、「これ以外にはありえない」と感じました。グラボを積まない、SFX電源という条件なら内部のエアフローも確保される見通しが立ったことも幸いでした。底面・上面にファンを4個追加できる構造ですが、T付きCPU・グラボ無しならケース標準のリアファンだけで問題ないだろうと判断してファンは追加せず。ファンの数が増えること自体が騒音の元となりますので。

結果的にこの選択は正解で、ファンの動作音は全く聞こえないレベルでした。背面に手をかざすとそよ風は感じるので、動作自体はしているようです。

 

記事が長くなったので今回はここで一旦区切ります。

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電源BOXはラック下段に移動して、ラック脇のPCの位置と入れ替わる形に。