夏本番に入りカメラ趣味や撮影は休止してeイヤに涼みに行っています😓
この日は4Fには行かず、3Fのイヤホンコーナーで手頃な価格帯(5万円以下)を中心にまったり試聴する日にしました。その中で光る存在だったKATOにスポットを当てる記事にします。
パッと聴きの派手さはないですが、聴き込むと実に肌理細かな質感が出ていて、表現がとても丁寧です。価格以上に素性の良さが感じられます。正直3万円でこのレベルに達している製品があるとは思いませんでした。初心者の方にこそ、耳の認知力を正しく引き上げていく意味で推薦したい製品です。
正直イヤホンに関しては価格帯に関係なく音の完成度のバラつきが多いと言わざるを得ないと私は思います。高級機でさえ、一見派手でも表面的な解像感と音場が横に広いだけで、実際は濁りが厚く奥行の情報が見えない製品が多いです。こうした傾向の音というのは小音量だとモコモコして音が立たないので、ついつい大音量にしてしまうもの。すると音のエネルギーが強すぎて疲れるし、これが習慣になると耳と感性が死んでいきます。
このサイクルを断ち切るには、価格帯を考えずに冷静になって「地味で普通だけど良い音」に立ち戻る必要があります。なので刺激を強く受け過ぎたハイエンド志向の方にも、KATOで満足は出来ないだろうけど、軌道修正の1本として持っておく選択もアリだとは思うのです。
KATOの欠点としては、音場全体に濃い目の曇り感があります。Blessing3ではこの曇りが晴れてより全体的なバランスが整っていきますが、KATO自体に存在していた良さの部分も若干スポイルされているような・・・?
KATOの曇りは不自然なこもりだったりぐわんぐわん揺さ振られるような反響はないので、慣れれば適応できるだろうという手応えはありました。