Polygona Reference board 試聴機ミニレビュー

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前回記事の最後で注目していたオーディオボードですが、記事更新から3日後に、以前からアポイントを取っていた貸出試聴機の準備が整った旨の連絡を頂きました。4/1に自宅に到着し、2週間のレンタル期間を終え本日返却発送してきました。

 

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10日くらいラック上段で、残り4日は中段に移動しました。一般的なオーディオボードよりは少し小さめです。ラックの棚板を1枚でカバーできるサイズが欲しいこと、また今後ヘッドホンアンプやDACを更新して筐体が大型化した場合に備えて、より大きなサイズを特注可能か相談してみました。すると手元にある貸出試聴機より大きいアンプ規格ボードの展開を準備中で、納期は長くなりますが購入予約頂ければ制作に着手できますと回答がありました。

今、手元にある規格のボードを購入しても、結局大きいサイズが気になってしまうのは自明であるし、ならば少し待ってでも「アンプ規格ボード」を購入した方が良いと判断し予約しました。完成・到着は2ヵ月ほど先になります。

 

貸出試聴機なので今回は「ミニレビュー」です。アンプボードが到着する頃には少し暑くなっているのでヘッドホンオーディオは秋までお休み期間になるかも・・・

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硬化剤を配合しながら漆塗りを施していて表面は硬く手触りが滑らかです。塗りの前に下処理を丁寧に進めていかないとこの滑らかさは出ないはずです。木材であるのに、そうではない何か別の素材に触れているかのような質感になるのが面白いなと思いました。重量は軽くラック棚板にも設置しやすい点が良いですね。「軽くて音の良いボード」は私にとって最優先事項なので。

ボード自体の構造が一般的な単板あるいは積層ではなく、ハニカム構造の中心に外側とは異なる木材が差し込まれている手の込んだ仕様となっています。NAS・電源規格(貸出試聴機のサイズ)ボードとアンプ規格ボードそれぞれの製品版価格見積もりを頂きましたが、それなりのコストと手間が反映されたものとなっていました。それでも実物を見れば納得はできると思います。

これまでのオーディオボードは、鉄球サンドや砂を封入することで重量を稼ぎ、低音の土台を補うという目的のものが市場に多い印象でした。大きく重いスピーカーの下に敷くのはともかく、ラックの棚板に敷く用途では重すぎるボードは問題があります。去年焦って何かに手を付けず、前回のBlack Ravioli BR.Base3に続いて今回のPolygonaボードと巡り会えたのは良かったなと思います。そして早く納入できる方に飛びつかずに、将来的な機器変更に対応できるように「待てる」ようになった自分も、ようやく色々な意味で落ち着いてきたのかなと(