壁コンセントをオーディオグレードに交換してみた(Part2:音質評価編)

Part1:設置編は

yuki3.hatenablog.jp

 

*この記事は「Review」と「Column」双方の要素が混在しているので、カテゴリーの分類に悩みましたが、両方を付けることにしました。

 

ではPart2ということで、音質評価編です。

壁コンセント一式の他に、電源ケーブルもGOURD GCP-663 ⇒ G Ride WD3sに変更したので、一気に変更点が増えて切り分けが難しくなってしまいました。

低域を多少盛られてモコモコする感覚がG Ride由来なのは既知ですから、そこを捨象して捉えると、壁コンセント一式を変更した音というのが見えてきました。

 

3日を経過するまでは正直「失敗したか?」と内心動揺するくらいの音でした。

ここでは注釈が必要で、おそらく巷のオーディオマニア的な価値観では、今出ている音は「良くなった」と好意的に認識されるのではないかと思います。それは解像度と音の分離が劇的に向上しているから。

コンセント工事施行直後に撮った写真を見て、今感じることはやはり「13mm厚のアルミ合金コンセントベース」の支配力は強いということでしょう。調達する際に「コンセントとカバーだけで十分ではないのか」とも一瞬迷ったのですが、結局好奇心が勝ってGTX Wall Plateも一緒に買ってしまったのでした。

施行翌日から聴き始めた音は、私の感覚から言えば、演奏者の立ち位置から各楽器が個別でバラバラに鳴っていて混じり合わない空間が形成されていました。私は常日頃から、ある程度の基礎性能や解像度をキープしつつも「重層感」とのバランスを取ることが大切だと思っています。ところが典型的なオーディオ的な価値観というのは「基礎性能・解像度・分離至上主義」みたいな風潮がありますでしょう。

ここで、典型的なオーディオ的価値観が、私のそれと微妙に歯車が嚙み合わないという状況が発生するわけです。もちろん、解像度や音の分離といった要素を全く軽視しているわけではなく、それらと全体感のバランスが許容の範囲に収まっていれば問題ない、というスタンス。そもそも私がDACやHPAをフルバランス構成にすることを好まず、RCA ⇒ 6.3mm の機器を選定しているのは、音のセパレーションが過剰になりすぎない為に敢えてそうしている面が大きいのです。

 

さて、3日目を過ぎたあたりから、「極端に分離が強調された音場」は次第に収まって、音楽としての一体感を取り戻しつつあります。やはり新品のコンセントなので馴染むまで多少の時間が必要だったのでしょう。もちろん壁コンセント工事前の音とは様相が変化しているのですが、オーディオ的諸性能がグレードアップした上で私が望む方向に収斂されるのであれば歓迎です。

ただし、やはり気になる点もまだ残っています。

近年録音されたクリアでレンジの広い音源は、非常に気持ちよく聴けます。所謂「オーディオ的快感」とも言えるもの。この点はマイシステムの進歩と言えるでしょう。一方で、かつての私が追求していた、90年代ドイツ・グラモフォン(DG)の黄金色の見える感じが薄くなってしまいました。

つくづく、オーディオというのは「一度に多くの要素を同時に成立させる」ことが難しいなと思うわけです。あちらを立てれば、こちらが立たず。

 

FPX (Cu)コンセントが馴染んできたタイミングで、ここから再び「過去とは少し様相の異なる、新しい自分の音」を探し求めて細かなセッティングの調整をしていくことになります。オーディオの一番の楽しみであり、醍醐味ですね。

この数日にかけて「新しい音」の糸口を掴みかけています。まぁそれは別の記事で取り上げることにしましょう。

 

「壁コンセント交換シリーズ」の記事はこれにて終了です。ある意味、システムの最上流であり音の変化量も大きいでしょう。賃貸住まいの場合は手を付けることが難しい事情もあり、少々ハードルが高いとは存じますが、可能な環境であればトライしてみる価値は十分にあると思います。