10年ほど据置ヘッドホンオンリーでやってきましたが、先日ようやくポータブルオーディオにも手を付けることになりました。DAPはSHANLING M8、イヤホンはfinal A8000です。
この2つを選定する際、DAPはかなり厳密に比較して決めましたが、イヤホンはA8000で固定しており他のイヤホンを試聴することはありませんでした。
なので今回は高価格帯のイヤホンをeイヤで手当たり次第試聴してきたインプレを書きます。個人的にはイヤホンは15万超えたら全部ハイエンドと認識してるので、上は50万円に届きそうな価格で幅が広いです。それでもなるべくコスパによる相対評価をしないように意識しています。金額が高いからと評価を辛口にせず、あくまで私の好みであったり主観による絶対評価(☆1~10)となります。
Noble Audio
KHAN ☆☆☆☆
SULTAN ☆☆☆☆
Nobleはハイエンドでさらに2つか3つくらいあった気がしますが、KHANとSULTANを聴いた時点で合わないと感じて他を聴くのは止めました。
定位がふわふわして雰囲気で聴かせるタイプなのに中域が薄く、全体的に爽やかで軽い印象です。そして高域に少し癖がある。ちょっと前のESS(9018あたりの)DACみたいな音。
AAW Canary ☆☆☆☆☆☆☆
☆7表記ですが特定の楽曲では☆9を付けても良いくらいです。温度感がクールでアタックが鮮烈なので万能とは言えませんが、ハマると最高にカッコイイ曲があります。
昔のI'veとか。Collectiveをコレで聴いてみてほしい。
SONY IER-Z1R ☆☆
中域は曇るし声には付帯音がまとわりついて2分と聴いていられません。
眩しいのに暗い音というちぐはぐさ。
100kHzまで高域を伸ばす前に、可聴帯域をまともに再現してほしい。
Rhapsodio
Infinity ☆☆☆☆
Infinity MK2 ☆☆☆
10段階表記で☆4と☆3です。5段階じゃないですよ。
正直、初代の方がまだ良かったです。ドライバ数が20→6に減ったMK2の方がシェルは巨大化しているのもよく分かりません・・・これくらい大きいと装着に難儀します。
正直、この後に続くアンダー20万のシングルDDの方がその価格差を度外視してもよっぽど音が良くて、この30~40万円台の多ドラBAがほとんど印象に残っていません。
Acoustune SHO-笙- ☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆9ですが限りなく☆10に近いです。今回の記事は試聴した数が多いので前編後編に分けますが、後半回で☆10があるのでSHOは☆9にしました。
特徴的なデザインですが装着感は意外と良好です。イヤーピースが良く考えられていて、奥まで入りすぎないので閉塞感がなく、音も適度な距離感があって好ましい。
同価格帯で同じシングルDDのA8000との比較では、基礎性能はA8000の方が上ですがSHOも非常にレベルが高い。そしてA8000ほど高域側で音源の問題を露呈しないので、扱いやすくこれ1本で何でもこなせるでしょう。広く勧めて良い名器だと思います。
残りは明日後半回を出します。