「Audio Storage」Lumin L1の外部電源。手始めに導入したのは中国メーカー製となりました。
使用上の注意としてはDC出力は2ピンとなっており、本体背面とケーブルそれぞれに「① ②」と刻印されていて、その通りに接続する必要があります。
(間違えると逆相になる)
これまでDCアダプターはAudio Design製を2台(5V・9V)を導入しています。
今回は12V 5Aが必要ですが、同社は2Aまでしか対応していません。
国内ではエルサウンド製が5Aまで対応しますが、ファンなしモデルは追加料金8000円が発生して合計で4万円強。冒頭の私が導入したBRZ HiFiは何と「13000円」でした・・・
仕様は4Aですが、問題なく動作します。
aliexpressやebayではなくて、ヤフオクで個人輸入されている方から購入しました。
この方は、発注時にAC100VでDC12Vがきっちり出るように依頼されているので安心です。
ストックを常に用意されているようで、上記URLは私の購入したものと同じ仕様です。
現地価格は調べてませんが、それほど乖離しているということはないでしょう。
BRZ HiFiとエルサウンドの内部画像を見比べてみて、前者がそれほど劣っているようにも見えないし、むしろ贅沢に投入されているのはBRZHiFiでは?とも感じられます。
音はLumin L1付属ACアダプター由来の僅かに残っていた高域のピークが取れて、落ち着いた雰囲気が出てきました。Lumin L1本来の高S/N、清涼感、軽やかな出音が本領発揮といったところ。
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最後にひとつ小話ですが、これが今回の本題かもしれません。
10年前はともかく、現在の中国メーカーの技術力・音質は飛躍的に向上していると想像します。Matrix Audio・Audio-DG・SMSL・Topping etc...
OPPO SONICA DACが3年前に登場して一世を風靡し、結局オーディオ業界からは撤退したものの、中国はそれで終わりではないということです。中国系メーカーの上手いところは、DDCやDC電源といった競争相手が少ない製品を突いてくる。そして価格に対してコストを惜しまない。実際1万円程度のDCアダプターでも十分及第点の音を出しています。
OPPOは、実態はともかくとしてアメリカに本社を設立したことで「中国色」を薄くしてブランドイメージを向上させる手法を取りましたが、今後は次第にそんな必要もなく純粋な中国ブランドとして世界に通用するのではないかと、そんな予想をしてます。
近年の中華DACは見た目にも洗練されてきて「オーディオ製品らしさ」が出てきました。
Matrix Audio以外にもSMSLのフラッグシップは26万ぐらいで、SONICA DACの頃からは少しずつ価格帯を上げてきています。個人的にはこの20~30万円クラスの選択肢が増えることを期待します。欧米ブランドの値上げが近年非常に激しく、ちょっと中身を充実させると一気に70万円ぐらいまで跳ね上がっている状況ですから、「一般庶民が現実的に買いやすい」価格帯は手薄になってしまっています。このポイントを中国系メーカーが掬い取り、音質は価格の2倍に劣らない水準まで頑張ることが出来れば・・・
中国系メーカーに必要なのは、後はいわゆる「音楽性」でしょうかね。
日本のメーカーは、正直言って既に置いて行かれてるのでは?既に基礎性能では負けていると言わざるを得ません。