ミニマムブーム

 かつては私も、大きくて重いオーディオ機器に憧れを抱いたものです。

当時は、ACアダプターなんて以ての外、大きな電源トランスを積んだ方が良いに決まっている、そう思っておりました。

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 CHORD QUTESTとの出会いは、私のそうした既成観念を大転換させるに十分なインパクトを与えました。

「小さくても、いやむしろ、出音が良ければこそ、小さい方が良いじゃないか」

ACアダプター駆動であることも、視点を変えれば「電源を自分で選ぶことができる」ということ。実際、AudioDesignのDCA-5Vは非常に優秀ですし、もう少し手頃な価格帯ではELSoundやFidelix社といった選択肢もあります。

 

CHORD QUTESTに全体の外観を合わせるように、なるべくラック内に置く機器のひとつひとつを小さくしようという意識が働いています。Enigma Acoustics Athena A1も、縦・横が13cmぐらいの非常にコンパクトな寸法で、外観に高い美的意識を感じるところを気に入って購入したようなものです。

オーディオ機器は基本的に縦・横が広くて高さが低いものが多いです。これだとラック内に複数の機器を配置することが難しく、過去の自分の方針をそのまま進めた場合には、最終的にはラックを増設することが予想されました。

CHORD QUTEST導入を機に、ラックのひとつの棚板に複数の機器を置くことが可能になったので、今後CHORD M Scalerを導入した際にもスペースが不足する事態にはならずに済みそうです。

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この写真と現在の構成は変化しています。Matrix X-SPDIF2とAudio Design DCA-9V電源は将来的にM Scaler導入を見据えて退役させ、JCAT USBアイソレータからUSBで完結させています。

これら先月あたりの写真を見ると「小さなモノが点在する外観」も、なかなかこれは可愛げがあっていいな、なんて自画自賛しております(

下段のPCは台湾AXIOMTEK製の産業用で、ファンレスで堅牢な筐体、core i7SSDで快適動作するものが中古3万円で近所のハードオフに転がっていたものを買ってきて3年目といったところ。これはこれで気に入ってはいたのですが、最近の私の「ミニマムブーム」によって、このPCもより小型なものに置き換えてみようかと画策中であります。