2023年、振り返り

オーディオの部

3月にkanataさんの「Pass HPA-1」オーナー募集tweetに手を挙げて、ついに私の「音楽的感覚」に合うヘッドホンアンプを据えることができました。

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そして8月にヘッドホンをfinal D8000→D8000 Proに入れ替えました。私の求める音がD8000を導入した5年前から変化しつつあり、Pro Editionへの変更はそれに対するアジャストとなります。

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カメラの部

4月にNikon Z5と50mm単焦点レンズを購入しました。購入直後の記事はあまりにも作例の出来が酷過ぎるので記事は貼りません(

これまでのオーディオ一辺倒だった趣味の配分が、初めて多方面に分散した年でもありました。(カメラ以外にも実は色々あるんですが、普段のtweetにもブログにも全く記していないので省略)

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50mmを半年使って慣れてきた段階で、異なる画角+マニュアルフォーカスを一気に試すチャレンジに出ます。「Samyang MF 85mm F1.4」

結果的には、これが写真趣味を本格的にスタートさせる良い契機となりました。

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MFで撮る楽しさに目覚め、その後は若干の迷走もありましたが、何とか年内には基本の習得と自分のスタイル確立の足掛かりが掴めたのかなと思っています。

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総評と来年の見通し

10年間続いたオーディオの追求は、PASS HPA-1とD8000 Proを迎えたことで、自分の中で98%納得出来る音が構築出来ました。これにて、おそらく数年間の小休止に入ります。もちろん毎日30分でも時間を捻出して今後も聴き続けますし、クラシックの音源取集(CDリッピングとDL購入)は今後も変わりませんが、「機材を意識する」ことをしばらく止めるということです。

 

1年の流れを見ると、3月にPASS HPA-1を導入した翌月にはNikon Z5と50mm単焦点レンズを購入し、毎週のように撮影に出かけるようになりました。これを境に、フジヤエービックやeイヤホンにて試聴する機会もめっきり減っています。この春~夏に機材への意識は徐々に減少、8月のD8000 Pro導入で「オーディオは一段落」の目途が立ち、10月にマニュアルフォーカスレンズに挑戦。ここで完全に自分の興味はカメラ側に移行・・・という推移を辿ります。

 

というわけで、おそらく来年はオーディオブログとしての「LA SOURCE」はあまり機能しないことが予想されます。定期的な写真掲載はtwitterでも出来ることだし、それとは違った角度で記事を書いていくことも今年は何度か試しました。来年もその路線を継続するとは思いますが、更新頻度は去年や一昨年より低下する見通しです。

 

#キリトリセカイ

タイトルは、twitter(意地でも『X』とは表記しない)でカメラクラスタの方々がよく使用しているタグの一例です。他に #ファインダー越しの私の世界 等があります。

私はこれらの表現がどうにもキザっぽいというか、こそばゆいと感じてあまり使わないのだけど。意外にも、私の撮る写真というのは結構個性的らしい。

ぱすてるさんは秋バラを撮っていた頃の迷走していた写真をひとしきり添削した後、このようなコメントを残してくれました。

『これだけ基礎の部分が足りてなくても、ちゃんと⛄の主観と目線からの世界観みたいなのは色濃く表現されてるよね』

『明らかにその人が撮った写真だよねと分かるような一貫した特徴があるのは写真表現としては大切なことで、多分これは学習で身に付くようなものではないと思う』

『空間と色の捉え方が元々個性的だから、基礎的な部分のツッコミどころがなくなれば、十分作品として成立するようになると思うよ』

私は何も考えずに主題を適当に左右にオフセットしていた構図から脱却し、日の丸構図の練習から再スタート。また、ピクチャーコントロールの設定を見直して輪郭強調を+6まで上げました。NikonのZシリーズは-3~+9の調整幅で+5が基準にあるらしく、どうにも仕上がりがソフト過ぎる気がしていた問題もこれで解決。

ちょうど花の撮影から紅葉に切り替わるシーズンで、撮る対象が変わって心機一転したのが功を奏したのか。急に良くなったので自分でも驚いたものです。

しばらく日の丸構図縛りで練習していくと、主題を中央に置くことで全体の配置が整えやすいことに気が付きます。後は、とにかくピント合わせに集中すれば良いだけ。ところが撮影結果を中央拡大すると主題がセンターに入っておらず、微妙に左右にズレていることが多々あります。日の丸構図は単純なようで、厳密に主題を中央にセットすることが実は難しい。正直に言って簡単だろうと甘く見てました・・・

 

2023.12.17 📌水元公園

あれから一カ月が経ちました。ウェザーニューズの紅葉ch.では「見頃」表記だったのですが、更新後に木枯らしが吹いて殆どが落葉していました。残っていた僅かなポイントで撮影し、今年の紅葉はこれで撮り納め。

 

私は、少しでも基礎を積み上げることが出来たのだろうか。それは自分ではあまり分からない。

私の目線からの「セカイ」は、他者にどう響くのだろう。それもまた、私自身には認識し得ないものだ。

それでも、

『空間と色の捉え方が元々個性的だから、基礎的な部分のツッコミどころがなくなれば、十分作品として成立するようになると思うよ』

この言葉は、週に一度は必ずカメラを携えて外に出る、私の原動力になっている。

「ヘッドホンパワーアンプ」というカテゴリー

秋のヘッドフォン2023

www.fujiya-avic.co.jp

今年の春は行ってないので1年振りの参加です。今回の試聴はタイトルの通り

「ヘッドホンパワーアンプ」に注目してみました。

荷物の軽量化で今回はNikonのフルサイズを諦めてスマホ撮り。

試作プリアンプ→DVAS MODEL2

試聴機にD8000が用意されていましたが、自前のD8000ProにLunaケーブルを差し替えて聴きました。私のNocturneは6.3mmで完全バランス仕様のDVASでは接続出来ませんので・・・

5個の電源トランスが入っていて、とにかく電源への物量投入に意気込みを感じられます。音場が広くて、なおかつ駆動力が高い。この項目では今まで聴いた中でトップクラスに良いと感じます。無帰還を売りにしていて、鮮度の良い闊達で弾けるようなサウンド。クラシックよりもジャズの方が合いそうな雰囲気。

OJI SPECIAL
コンプリートバランスドアッテネータ→ヘッドホンパワーアンプ

送り出しはDENONのCDプレイヤーから試聴しました。この「アッテネータ」はゲインを持たないので、シングルエンドケーブルで接続した際にvolumeを2時くらいまで回していました(小編成室内楽)。バランスの+6dbだと12時くらい?

これは市販のプリアンプを通した際にゲインが過剰にならないように配慮した設計らしく、アッテネータも販売はするけれど多様なユーザー環境に対応出来ることを目指した製品のようです。ゲインのLow・Highに、アッテネータの-6dbスイッチも備えているのでプリ側の出力に応じて調整することが可能となっています。

音は過去に試聴したOJIアンプの「近くて音場が全面的に濃い」印象はやや大人しくなっています。味を付ける前のプレーンな状態を用意したので後は各自プリで料理して下さいってことでしょうか?

ause-audio.com

今回の祭で「ヘッドホンパワーアンプ」のカテゴリーでは3社が出展されていて、写真を撮り忘れましたが逢瀬でも聴いてきました。主宰側の意図としては「ヘッドホンパワーアンプ」よりもDAC2機種の比較で感想を貰いたかった気配を感じましたが、すみません片方しか聴いてませんでした・・・(しかもどちらを聴いたのか確実には断言できない適当っぷりで申し訳ない)それでも4年振りにお会い出来て、お元気そうで良かったです。

音質はトランスアッテネータが6db刻みで適正音量にちょうど当たらなかったのが実用的な面で厳しい印象です。ヘッドホンパワーアンプについてはDVAS比で音場の広さや駆動力に物足りなさを感じます。ただしDACの音楽性は突出していました(おそらくMarlin)。

既存のスピーカーシステムに追加する形として自然な「ヘッドホンパワーアンプ

これまでスピーカーシステムを熱心に取り組まれていた方の一部で、ヘッドホンに興味を持つようになる流れが増えてきた印象があります。「ボリュームレスヘッドホンアンプ」と「コントロールアンプ」に筐体をセパレートすることは、私は従来の感覚ではあまり馴染みがない(MSBシステムの登場で認識は多少変わったにせよ)。しかしスピーカーオーディオの世界では前段のプリアンプでvolumeを絞りパワーアンプで増幅するのは良く見る当たり前の構成なので、「ヘッドホンのパワーアンプ」と捉えればむしろボリューム非搭載が自然な景観として収まるのでしょう。VOLを2回通すことは音質への悪影響にも繋がります。

スピーカーオーディオと併用しないヘッドホン専用ユーザーが、無理してセパレートする必要はあるのか?

この点については若干の疑問があります。スピーカーオーディオでコントロールアンプの分岐系統に「ヘッドホンパワーアンプ」を追加すると切替が便利なのは確かです。近年注目されているカテゴリーではありますが、ここにはいくつかの問題が見過ごされているように思います。

ヘッドホンの感度やインピーダンスは製品ごとに多様な設計がなされているので、それに対するマッチングがきちんと取れるのかという問題がまずひとつ。低感度よりも高感度に属するヘッドホンの方が問題を露呈しやすいでしょう。

これに付随して、プリで絞った出力をケーブルを介してパワーアンプに送る過程でノイズが伝搬し聴感S/Nの劣化を感じるケースがあると思われます。そもそもヘッドホンはスピーカーより小出力でドライブするのだからノイズにも敏感で、両者を全く同じように扱うのは少々無理があるのでは・・・。

80db台の低感度ヘッドホンをパワフルに鳴らしたい場合、市販のヘッドホンアンプの馬力では物足りないと感じる方は、高電圧でドライブ出来てノイズの悪影響もある程度抑え込める「プリ+パワー」のメリットが勝ることもあるでしょう。

ノーファインダー撮影が当たり前の私

Nikon Z5以前に所有したカメラは全てファインダー非搭載モデル

私がフルサイズを手にする前に使っていた、マイクロフォーサーズ機「LUMIX GF9」

そしてAPS-Cの「RICOH GRIIIX」は、どちらもファインダーを搭載しないコンパクトモデルでした。なので私にとっては「カメラ上部の小さな出窓」を覗いて撮影するというスタイルは馴染みがなかったのです。

さて、満を持してNikon Z5を購入し「電子ビューファインダー」を初めて覗いてみた視界は確かにクリアでした。背面モニターよりEVFの方が3倍のドット数なので、流石に高精細。

なのですが・・・私は今も撮影結果の「確認」以外では、ほぼEVFを使っていません。

背面モニターが強い太陽光によって反射する環境で、稀に出番があるくらいですね。

チルト式モニターを引き出して、立ったまま撮影する

これが私の基本的な撮影スタイルです。そもそも顔の前までカメラを構えることがほとんどない。胸や腹、腰あたりの位置にセットし、引き出した上向きのモニターを見下ろす形で構図を決めます。特に低い位置で構える場合は、モニターを限界まで上向きにすることも頻繁にあります。体に近づけすぎると衣服でモニターが遮られて消灯しEVFに自動切換えされるのが気になる時は、ファインダー左側面にモニターモード切替ボタンがあるので「モニターのみ」に設定するとEVFがOFFになります。撮影結果をファインダーで見たい場合は「自動切換え」に戻す。

有名な撮影スポットに行くと、周りにちゃんとしたミラーレスなり一眼レフカメラを構えてる人が結構いて、その中に紛れてた方が気分的に楽なので私はそういう場所で撮っているタイプなのですが、周囲を観察してるとほぼ9割方ファインダーを覗いて上から見下ろす感じで撮っていますね。

私のような撮り方をしている人は、まず見かけたことがない。

構図の自由度と疲労の軽減を目指したら、自然とこうなった

最短撮影距離の短い広角レンズや、マクロで花弁を画面いっぱいに撮りたいなら上から見下ろす構図でも良いと思います。しかし私は85mmの中望遠なので、画面の上半分は背景ボケとして利用したい。するとカメラを構える位置は花に対して垂直、場合によっては少し下から見上げる構図もあります。基本的に花は人間の背丈より低いものが多いのだから、先述のように「胸や腹、腰あたりの位置にセット」することになるわけです。

もちろん中腰とか、しゃがんだ姿勢を撮ればファインダーを覗ける場面もありますけど、日に100枚200枚撮るその度に腰を屈めるのは疲れてしまうので😅

(首を下に向けるのが辛いことは稀にありますが)

マニュアルフォーカスにて開放側で撮る際に、腰を落としてピントを合わせに行くと上体が前後にブレてしまうことがあり、ピントの微調整に手間取る経験がありました。足を広めに開いておくのも対策として有効ですが、そもそも腰を落とさずに立ったままカメラを腹や腰の位置まで低くした方が、私の場合は圧倒的に失敗が少なかったので、このスタイルに落ち着きました。

MFでガチピンを意識すると、写真への見方が変わってきた

AFは万能ではないし、私の意図を汲み取ってはくれない

AFに頼って撮影していた頃、大抵はタッチしたポイントに合焦してくれるのですが、時折思うような挙動にならない場面がありました。

  1. 構図で微妙に重なった配置の奥側にピントを合わせようとしても、手前側で合焦する
  2. 濃い赤、もしくは濃い青色の花のピントが合いにくい
  3. 最短付近まで寄ると、合焦のサインが出ても被写体の奥側だけ入って手前はボケている

状況別に大きく分類すれば以上の3つ。

特にNikon Z5購入直後はやたらと最短付近まで寄る癖があり、全体の構図がうるさい画になる、いかにも素人写真な仕上がりに・・・。その頃に量産していたのが3番目。

2番目、普段の撮影スタイルでは花写真が中心なので、濃い赤や青の花にピントが合いにくいのは致命的でした。これが気になる場面は過去に何度かあったのですが、その当時はまだMF撮影に興味がまるでなかった頃のこと。

1番目については、これで困っている方も検索すると結構いるようで。AFって便利なようで案外「融通が利かない」ところありますよね。

結果は自分の腕次第なMFだが、察しの悪いAFの方が余程ストレス

「何度フレームアウトさせて再フォーカスしても狙ったところにピントが合ってくれない」状況に陥ると、本当にストレスが溜まります。パターンが分かってくると「そういう構図や配色」を無意識的に避けるようになり、写真の自由度が低下してしまう。

(日常的に撮影していてAFで意図したピント面が合わない場面は、そう頻繁に遭遇するわけではないですが、合いにくいシチュエーションというのはあると感じます)

一方、MFならばその撮影の出来は自らの技量が反映されるわけで、私もまだまだ精度は完璧ではありません。一日100枚のうち5~6割ガチピンなら上出来なレベルなので、その腕はお察しください(

AFに頼れば簡単にピントを合わせられる代わりに、自分の意図しない動作をするポイントにハマってしまうとその撮影は諦めざるを得ません。また、「ガチピン度」を0~100で表現するとして、案外その結果は厳密に言えば70~95点だったりします。

MFは(動体撮影は除外するとして)全ての状況で出来栄えは0~100まで連続しており、精密にコントロールすれば時にAFを凌駕することも可能。そして0で固定化されてしまうシーンは存在しない。ならば私はMFを選びます。

MFでガチピンを意識すると、写真への見方が変わってきた

AFで撮影していた頃、「自動で合わせてくれるのだから、当然ピントは合っているのだろう」という思い込みがありました。なので出来栄えも全体の雰囲気や構図ばかりに気を取られて、ピント面を拡大してきちんと合っているか確認するという習慣がなかったのです。ところが過去の撮影結果を見返してみると、そのピントの合い方には結構なバラつきが・・・(*_*)

これがMF主体で撮影するようになると、全ての写真でまずは領域拡大してガチピン度合いを確認するようになります。次に平行垂直が揃っているか、三番目に露出は適正であるか。写真表現として敢えてハイキーやローキーに寄せるケースはあるにせよ、MFで撮るようになって写真の「基本三原則」の大切さが身に染みて分かります。何しろ50mmで撮ってた初心者の頃は、そこまで広角でもないのに寄るとパースの歪みが酷かったですから・・・😂 

ハの字の写真を量産してました(

左もかなり歪んでますが、右端😒

構図や雰囲気の良さって、「基本三原則」を当たり前にこなせるようになってから考える「応用問題」なので、基礎が出来てなくて雰囲気写真ばっかり目指してたらそりゃ上達しません。例えシンプルで特別構図に凝った写真でなくとも、「きちんと撮れていればそれだけで形にはなる」と思ってます。

今は85mm中望遠なので被写体に正面から入らなくても極端なパース歪みは発生しませんが、常に意識はしているつもりです。今後50mmの中華MFレンズを追加で買う予定だし、普段から気を付けているだけで先の結果は変わってくるはず・・・。

構図は賑やかだけど、本人は3m先の照準に合わせる練習のつもり

ゲーム感覚でマニュアルフォーカスを楽しむ

前回の記事で「Samyang MF85mm F1.4 Z」が異常なまでに安かったので、マニュアルフォーカスが自分に使いこなせるか自信はないけれど、とりあえず確保してきました。

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MF専用設計のフォーカスリングは、とても滑らかで手に馴染む

やってみたら分かります。AFの電子制御でMFの練習をする無意味さ。

フォーカスリングがMF専用で設計されているのだから、適切なトルク感とリニアな反応の良さは「AF前提の電子制御」とは土台が違います。軽めが好き、あるいは重たい方が良いとユーザーの好みはそれぞれあるでしょうが、普通の感覚で手に馴染まなかったら使い物になりませんから。フォーカスリングの設計は細心の注意を払っているはず。

私はMFレンズについて、この1本しか触れたことがないので他と比較は出来ませんが、市場の少ないレビューを拾ってみると「やや渋め」だそうで。

(今探しても該当ページが見つからないのでリンク無し😅)

私は微調整する際に回し過ぎたり、止めたはずなのに不意にズレてしまう方が嫌なので、「やや重い」程度で丁度いいのかなと感じました。

ゲーム感覚でマニュアルフォーカスを楽しむ

AFに慣れてくると段々写真を撮る行為に、うっすら『作業感』が漂ってきます。

「ピント合わせたいところにタッチして、反押しで合焦したら押し込む」

休日の撮影で一日100枚くらい(これでも真面目にやってる方からしたら全然少ない)は撮るので、被写体や構図は刻々と変化するとはいえ段々集中力が切れてくるというか、正直に吐露すれば「飽き」がやってくる。

MF専用レンズで撮るようになってから、「後半ダレる」ことがなくなりました。というか、時間があっという間に過ぎて気が付いたら2時間経過していたとかザラにある。

(まだ中年というには少しばかり早いけれど)年を重ねると集中力が続かなくなっている自身の状態を如実に自覚させられている毎日ですから、MFで撮影している時だけ、何だか小中学生の頃に戻れたような気分。

そもそも、このマニュアルフォーカスで撮影する一連の流れが、何となく「ゲーム感覚」に近いものがあって。ジャンルで言えばシューティングかな?

F1.4は流石に多用しませんが、なるべく開放側で撮りたいので手動でのピント合わせは難易度が上がります。それでも領域拡大したモニターに映る像が、左手の微妙な操作によってクッキリと浮かび上がってくる、そのリアルタイムの挙動が楽しくて仕方がないのです。

AFレンズでMF動作は難しい?

半年使い込んで、少しは上達したかな?

Nikon Z5 , NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

9月中旬の撮影です。購入直後の春先に比べれば大分扱いに慣れてきて、仕上がりにも手応えを感じ始めていた頃。

10月の頭になると、長文大魔王ぱすてるぴあのさんからDMが。

「最初より大分良くなってきたから、そろそろ違う画角のレンズ買おう」

「中望遠85mmくらいがオススメ」

「マニュアルフォーカスでも良いんじゃない?」

「中華レンズ安いし遊べるよー」

私の返答も待たずに連投してくるのは、いつものことなので。

(DMの過去ログがエラーで表示されません。記憶を辿って起こしてますが、基本的に私が1を返せば10で返ってくるお方)

正直に言えば中華レンズには「安かろう悪かろう」の先入観があり、特に注視してきた対象ではありませんでした。また、マニュアルフォーカスは「果たして私に使いこなせるのか?」という不安が。

AF/MF切り替えスイッチで練習してみる

これまでピント合わせはAFに頼っていましたが、MF切り替えスイッチがあるのでまずはこれで練習してみることに。

しかしあまりの使いにくさに驚愕。余計に不安が増したわけですが、結果的にこれは杞憂というか、AFレンズでMFの練習をすること自体が無意味であることが後に分かります。

上野東照宮ぼたん苑 
「ダリア綾なす秋の園」

結果としてはきちんとピント合ってますが操作性はすこぶる悪く、一枚を撮るのに普通ではありえないくらい時間を掛けていました。このNIKKORレンズ、フォーカスリングに始点と終端が存在しません。MFとして使う場合でも電子制御で回転角を読み取ります。しかもその反応には微妙なラグがあるように感じました。ピント合わせの微調整が手の感覚と連動していないので、ワンテンポ遅れた時には行き過ぎている。これを戻す際にも、やはり回し過ぎてしまう。

正直、AF/MF切り替えスイッチは「機能としてはあるけど、これでMFを中心に使う人はいない」だろうと。

ぱすてるさん「AFでMFの練習しても意味ないよ」

あのーそれ先に言って欲しかったんですが(二日間めちゃめちゃ練習した

740gの本格的中望遠単焦点レンズが実質25000円 ! ? (◎_◎;)

Amazonリンク先は28000円の中古ですが、ヨドバシだと27400円で新品買えます。しかも10%ポイント分を考慮すれば実質25000円を切る驚愕の安さ。

こんなの国産大手では絶対にありえないことです。MF専用で内部に電子回路を組み込む必要がないので、その分コストは下げられますが。それを考えても、この重量とサイズの本格的な中望遠単焦点がこの価格は「あまりにも破格過ぎる」

脳死で確保しました。後は練習あるのみ。